ヒョウタン作品の出来栄えに満足そうな北島中の美術部員=北島町の同校

ヒョウタン作品の出来栄えに満足そうな北島中の美術部員=北島町の同校

全国のヒョウタン愛好家でつくる「全日本愛瓢会(あいひょうかい)」の総会・展示会が14、15の両日、北島町太郎八須のサンフラワードーム北島(北島北公園総合体育館)で開かれる。県内での開催は初めてで、町内の子どもたちも古里のPRに一役買おうと、ヒョウタン作りに精を出している。

 展示会は43回目。愛瓢会の名誉総裁を務める秋篠宮さまも出席され、全国からえりすぐりの約250点が集まる。栽培したヒョウタンをそのまま仕上げた「素瓢」、ひもや栓を飾り付けた「装飾」、彫刻加工などを施した「工芸」の3部門で展示。優れた作品に賞が贈られる。

 旧吉野川と今切川に囲まれた北島町は地形がヒョウタンのように見えることから、ヒョウタン作りやヒョウタンにちなんだ行事が盛ん。展示会を機に「ヒョウタンの町・北島」を盛り上げようと、町内の5児童館と1幼稚園、小中学校3校が記念作品を展示する。
北島中美術部は「百花繚乱(ひゃっかりょうらん)」をテーマに掲げ、30センチほどのヒョウタンに桜やチューリップなど、思い思いの花を描いた作品約30点を作った。素材のヒョウタンは、愛瓢会の展示会で「内閣総理大臣賞」の受賞歴がある生藤(いけふじ)嘉男さん(71)=同町高房、建設業=が提供した。

 3年の岸濵里奈部長(14)は「みんなで工夫し、カラフルで華やかな作品になった。全国の人に、北島町を知ってもらう機会になれば」と話している。
入場無料。展示は午前9時~午後5時(最終日は午後3時まで)。