【上】県産スギとLEDを使った避難標識【下】LEDの光で照らされる避難誘導路=いずれも美波町田井(もくさん提供)

 上勝町の第三セクター「もくさん」は、県産スギとLEDを組み合わせた防災避難誘導路と、防災避難標識を開発した。美波町田井の山道に階段としてモデル的に整備された誘導路は、LEDの光で足元が照らされ、夜でも安心して避難することができる。標識は美波、神山の両町の3カ所に先行導入した。南海トラフ巨大地震などに備えて普及を目指し、県産材の販路拡大にもつなげる。
 
 町地域おこし協力隊員で、もくさんをサポートしている新田勝憲さん(66)が考案し、県に事業化と開発支援を打診。県の「森林整備加速化・林業飛躍事業」の補助金1300万円を活用して完成させた。
 
 LED防災避難誘導路は、防腐やシロアリ対策、防虫加工を施した県産スギの間伐材を使っており、手すりが付いている。幅約70センチ、全長は約80メートル。手すりの下部にはLED384個が埋め込まれている。
 
 津波襲来時に住民が一時避難する山中の高台から避難集合場所にかけての山道に整備した。全長や幅、LED数などは受注に応じる。
 
 木製のLED防災避難標識も商品化。3月には美波町田井と神山町神領、下分の3カ所の避難所近くに設置した。高さ約3メートルの位置に設けた矢印の大型標識は太陽光パネル付きで、夜間は図柄の部分が光る。
 
 もくさんによると、木材とLEDを組み合わせた防災避難誘導路と標識の商品化は、県内で初めて。新田さんは「耐久性を高めた県産スギを活用しており、夜でも明るい避難路なので、防災訓練などに活用してほしい」と話している。販売価格は未定。問い合わせはもくさん<電0885(46)0693>。