鳴門市の環境美化グループ「新池川をきれいにする会」は高齢者の健康増進へ向け、同川周辺でノルディックウオークに親しんでもらう活動を始める。第1弾として、31日にウオーキング会を開く。
ノルディックウオークは、スキーのスティックのような2本のポールを持って歩く。正しい姿勢を保てる上、足に負担が掛かりにくいといったメリットがあり、全国的に普及が進んでいる。
きれいにする会は、市のまちづくり補助金を活用し、ポールを10セット購入。新池川に近い撫養町南浜の集会所・渦潮ふれあい館に備えた。高齢者に貸し出して、川沿い1周2キロの遊歩道を歩いてもらう。
専門家による講習会も定期的に開く。徳島文理大の橋田誠一教授(応用栄養学)、柳澤幸夫准教授(リハビリテーション学)や学生らの協力で、参加者の血圧や筋肉量、肺活量の推移をデータ化。食事指導も行い、健康づくりを後押しする。
きれいにする会は新池川周辺の清掃や植樹を続けており、自宅に引きこもりがちな高齢者の居場所づくりに、美しくなった川を役立てようと企画した。乾肇会長は「お年寄りをはじめ、3世代が集う川辺にしていきたい」と話している。
31日のウオーキング会は午前10時に鳴門署前の新池川河川敷に集合する。雨天の場合は渦潮ふれあい館で開く。問い合わせは乾会長<電090(3181)1402>。