徳島大地域創生センターは、小松島市民と一緒に暮らしに役立つ住民サービスを開発する「こまつしまリビングラボ(KLL)」を14日に発足させる。隣接地に産直市が開設され4月末から空き施設となっているJA東とくしまの旧あいさい広場(同市立江町)を拠点に、サービスを提供する。
市やJA東とくしま、農水団体、企業も参加。本年度は専門家らを招いた講演会や先進地視察を行い、市の課題や必要な住民サービスを考える。2019年度に具体的な施策づくりと社会実験、20年度に取り組みの定着を図る。
市とJA東とくしまが1月、旧あいさい広場の活用法を徳島大の吉田敦也教授(未来デザイン)に相談し、KLLの設立が決まった。5月末に同広場で事前集会があり、市民ら約70人がKLLについて学んだ。
吉田教授は「市民が積極的に参加してアイデアを出し合えば町を変えられる。良い事例になるようにしたい」と話している。
14日午後1時半から旧あいさい広場でキックオフミーティングを開き、東京大高齢社会総合研究機構の秋山弘子特任教授の講演やワークショップなどを行う。徳島大地域創生センターはKLLへの参加者を募っている。問い合わせは同センター<電088(656)7651>。