作品展に向けて準備を進めるロースさん=神山町下分

 国内外の芸術家を神山町に招いて創作活動に取り組んでもらう「神山アーティスト・イン・レジデンス(KAIR)」の招待作家、ヤマンドゥー・ロースさん(39)=オランダ出身、写真家=の作品展が、15~17日に町内で開かれる。日常の農村風景を切り取った写真約30点が展示される。

 ロースさんは、2013年にKAIRに参加した友人の紹介で神山を知り、15年に初めて訪れた。親切な住民や豊かな自然に囲まれた制作環境が気に入り、昨年春も2カ月ほど神山に滞在した。今年は招待作家として4月から同町下分のアトリエを拠点に活動している。

 展示する作品は神山の自然や暮らしがテーマ。農家や軽トラック、田畑などの撮影画像を和紙に転写している。神山で暮らす人の日常風景を題材にした短編の映像作品や、町内の製材所で調達した杉を使ったインスタレーション(空間芸術)作品も披露する。

 ロースさんは「新鮮に映った瞬間や面白いと感じた人、場面を収めた」と話している。

 入場無料。会場は同町神領の「いといアーッ」など。3日間とも開場時間が異なる。問い合わせはKAIR実行委員会<電088(676)1178>。