徳島県内の書家の力作を集めた第29回県書道展が30日、徳島市のあわぎんホールで始まった。前期は6月2日まで。入場無料。
無鑑査、一科、二科、公募の4部門に応募された作品に、審査員らの特別出品を加えた計375点を展示。第1席の大賞に選ばれた福家美鵬さん(51)=徳島市八万町上福万、主婦=の漢詩「蘇直詩」は、行書と草書を織り交ぜ、流れるような字体で表現した作品で、来場者の目を引いていた。
このほか、細い線で繊細にまとめた仮名や、墨の濃淡を生かした漢字、近代詩文など感性が光る書が並んでいる。
後期は作品を入れ替え、4日から7日まで計361点が展示される。