フランスの食文化アペリティフ(食前酒)に親しむイベント「アペリティフ365in徳島」が6月2日、徳島市で初めて開かれる。食前酒と軽食を味わいながら、新町川クルーズなどが楽しめる。県内の飲食店経営者らでつくる実行委は「食前にゆったりとお酒や会話を楽しむ習慣を広めていきたい」としている。
アペリティフはフランスで始まった習慣で、食事前に軽く飲むお酒は胃の働きを活発にして食欲を増進させる効果があるという。
2日午後5時半ごろ、同市中洲町のレストラン「ザ・パシフィックハーバー」前の川岸からクルーズ船が出航。約30分かけて新町川を航行する間、乗客はフランス産リキュールを使ったカクテルやシャンパン、水都・徳島ならではの景色を楽しむ。
同レストランでは午後5~8時、市中心部のバーや酒類販売店が六つのブースを設け、各種ワインやカクテルを1杯500円前後で提供する。生ハムやチーズの軽食もある。
フランスの農業・農産加工業・林業省は2004年から6月第1木曜を「アペリティフの日」とし、東京や京都など各地でアペリティフの習慣を普及するイベントに取り組んできた。県内の飲食店経営者らもイベントを通じて新たなお酒の楽しみ方を発信していくことにした。
実行委の和田成史(まさふみ)さん(32)は「イベント名の『365』には毎日アペリティフを飲みながらゆったりした時間を過ごしてほしいという思いが込められている。気軽に足を運んで」と話している。
クルーズ船の定員は40人。乗船代は500円で、予約が必要。問い合わせはザ・パシフィックハーバー<電088(626)3939>