上勝町正木に、食品衛生管理会社スペック(徳島市)が整備していた地ビール工房「ライズ&ウィン ブリューイングカンパニー」が30日、プレオープンした。町民約150人が訪れた内覧会で醸造設備や飲食スペースが披露され、手作りビールが振る舞われた。営業は6月12日から。
工房は木造平屋約120平方メートルで、建築廃材などを再利用。壁一面に廃材の窓枠を組み合わせるなど、開放的な雰囲気だ。町産ユコウの皮で香り付けし、爽やかでフルーティーな「レーベンホワイト」など4種類のビールを製造販売する。飲食スペースでは、鹿やイノシシの肉を使ったソーセージなどが味わえる。
内覧会ではレーベンホワイトと、強いコクでしっかりとした味わいの「ペールエール」の2種類が提供され、町民が試飲した。家族4人で訪れた殿川孝昭さん(36)=同町福原=は「ユコウの皮を使ったビールは口当たりがよく、飲みやすい。ぜひ利用したい」と満足そうだった。
工房は、ごみ排出ゼロを目指す上勝町の「ゼロ・ウェイスト」の理念に共感した同社が、町有地を借り上げて建設した。新居章央マネジャー(41)は「自然に囲まれた開放的な環境で、市販のビールとは違った味わいを楽しんでほしい」と話している。
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