あわえが整備を進めるSO体験施設「戎邸」=美波町日和佐浦

 美波町の地域活性化支援会社あわえは、同町日和佐浦にある古い木造の民家をサテライトオフィス(SO)体験施設に改修する。3月下旬から工事を進めており、6月下旬の利用開始を目指している。
 
 美波町には現在9社のSOが進出しているが、地方での仕事を試験的に体験できる施設は、IT企業のサイファー・テック美波Labなどが入る町文化交流施設(恵比須浜)に限られている。このため、あわえがSO体験施設の整備を計画した。
 
 古民家がある「戎町地区」にちなみ、「戎(えびす)邸(てい)」と名付けた。空き家となっていた築70年以上の古民家(木造2階建て延べ約120平方メートル)を、あわえが購入した。
 
 1階には、事務所として使用する板間のワーキングスペース(12平方メートル)と、土間のリビング(18・8平方メートル)があり風呂や台所、トイレを備える。2階には8畳と6畳の和室2部屋がある。
 
 アカウミガメの上陸地として知られる大浜海岸などに近く、周辺には古民家が軒を連ね、漁師町の風情が漂う場所に立地している。地元住民との交流を体験してもらうために、屋内外に縁側を設ける。
 
 改修費用は約770万円。このうち約3分の2は、国土交通省と町の空き家再生等推進事業による補助金で賄う。
 
 あわえの吉田基晴社長(43)は「美波町の魅力である豊かな自然や、住民との触れ合いを体感してもらい、より多くのSO進出につなげたい」と話している。