ロゴマークは県西部の美しい山と川、「まちしごと」をつくりだす工場、ひらめきを意味するランプをイメージした。

ロゴマークは県西部の美しい山と川、「まちしごと」をつくりだす工場、ひらめきを意味するランプをイメージした。

 徳島新聞社と徳島大、徳島県の三者は、スモールビジネスの起業や空き家の利活用で地域の活性化を目指すプロジェクト「まちしごとファクトリー」=ロゴマーク=に乗り出す。県西部の三好、美馬を舞台とし、7月以降、フォーラムとワークショップを展開、地方での起業や活動に関心を抱く人材の育成を図る。2014年12月に徳島新聞と徳島大が締結した地域貢献推進に関する協定に基づく事業。

 第1弾として7月5日、「『まちしごと』を創(つく)りだす~地域におけるスモールビジネスの可能性と実践」をテーマにしたフォーラムを、三好市井川町辻の徳島大学にしあわ学舎(同市井川総合支所内)で開く。

 石見銀山の町、島根県大田市大森町から衣類や雑貨の「群言堂(ぐんげんどう)」ブランドを発信している石見銀山生活文化研究所所長の松場登美さん(65)による基調講演、三好や美馬でカフェや交流スペースの運営などを通じて地域の活性化に一役買っている3人に松場さんらを交えたパネルディスカッションがある。

 徳島大、県と連携協定を結んでいる明治大も共催し、東京都千代田区の明大駿河台キャンパスに東京会場を開設、両会場をテレビ会議システムでつなぐ。

 三者は地域の活力向上にスモールビジネスの広がりが欠かせないとの考えのもと、「まち」と「ビジネス」を結びつけた「まちしごと」という概念を掲げ、事業展開することにした。

 地域にスモールビジネス(まちしごと)をつくる取り組みを応援するのが目的。フォーラムを引き継ぐ形で、空き物件での起業を視野に入れた少人数のワークショップも8月下旬以降の実施に向けて検討を進めている。

 フォーラムは午後1時半から同5時まで。徳島、東京会場ともに入場無料。定員(先着順)は徳島100人、東京30人で、申し込みが必要。申し込み・問い合わせは徳島大地域創生センター<電088(656)9752>。