日本の棚田百選に選ばれている上勝町生実の「樫原の棚田」で31日、徳島、阿南両市の大学生ら女性7人が、すげがさに赤いたすきを掛けた早乙女姿で田植えを体験した。
参加者は、地元の新居奏(かなず)さん(83)が所有する1アールの棚田に、田植え定規と呼ばれる木枠を使って幅や列を整えながら、ハナエチゼンの苗を植え付けた。
徳島大1年の舟越裕里江さん(18)=徳島市南田宮2=は「衣装も着られて、貴重な体験ができた」と話していた。
田植えは、棚田の保全活動に取り組むNPO法人・郷(さと)の元気(上勝町)が、棚田を希望者に貸し出す「オーナー制度」を知ってもらおうと企画し、参加者を公募した。早乙女姿による体験は今回が初めて。