未舗装の道を歩くお遍路さん。四国遍路を紹介するテレビ番組のロケで撮影された1枚=1966(昭和41)年、本社所蔵写真

 四国八十八カ所巡礼は、修験道の修行場であった四国を修行僧であった空海が訪ね、後に弟子たちがその足跡をたどったのが始まりとされる。

 現在のような形になったのは江戸時代中期ごろといわれ、明治時代に廃仏毀釈(きしゃく)で一時、衰退するものの、復興した。第2次世界大戦後は信仰目的の巡礼のほかに、観光的な要素も強くなり、歩き遍路が主体だったものが、高度成長期にはバスや自家用車で巡る人が増えた。

 写真は詳細な場所が分からないものの、1966(昭和41)年、勝浦川に沿う未舗装の道で撮影されたお遍路さんの姿。四国遍路を紹介するテレビ番組のロケの一コマのためか、衣装などに少しまとまりすぎた感じもある。

 現在は再び歩くお遍路さんが増えているが、その目的は信仰よりも自分探しの旅、あるいは癒やしにシフトする傾向にあるという。遍路の姿もかつては写真のような白一色であったが、海外からの巡礼者も増え、上衣と編み笠、杖は昔ながらのスタイル。服装はアウトドアジャケットにバックパックという姿がポピュラーになっている。