31日投開票の衆院選で、徳島1区に立候補していた自民前職の後藤田正純氏(52)が、比例四国ブロックで復活当選した。選挙区では敗れたものの、比例名簿の2位に重複立候補していた。

比例復活当選が決まり支持者と喜ぶ後藤田正純氏(中央)=午前0時5分ごろ、徳島市問屋町の繊維会館
 

 徳島1区で立候補した自民前職の後藤田正純氏(52)の第一声を、人工知能(AI)で登場回数や特異性を分析する「AIテキストマイニング」で読み解いた。

 
 

 ごとうだ・まさずみ 慶応大商学部卒。三菱商事社員を経て衆院議員。内閣府政務官、決算行政監視委員長、内閣府副大臣、党副幹事長、党政務調査会長代理などを歴任。当選7回。阿南市見能林町志んじやく。

■【訴え】経験・実績・若さ生かす

 「政権のど真ん中」で「徳島を守り抜く」使命と責任を改めて感じています。誰が「徳島を守り抜く」ことができるのか。誰が「徳島の安心」を実現できるのか。選択していただきたいと思います。「経験、実績」そして「若さ」を生かすことにより、徳島の「安心と未来」を切り開いていきます。
 一、まずはコロナの克服と傷ついた経済と暮らしへの対策を実行します。コロナ対策として、検査体制や公費負担を拡充していきます。「Go To キャンペーン」の段階的再開により、観光や飲食、農業、水産業を回復していきます。雇用のミスマッチ解消に向けて失業者なき労働移動も促進します。
 一、この8年で、国の徳島への社会基盤整備予算を倍増しました。国土強靱(きょうじん)化対策として、自衛隊基地の誘致、那賀川大橋の4車線化、津田―沖洲の架橋、港湾、那賀川河口の護岸整備、那賀川上流のダム対策、鷲敷・加茂谷の堤防事業などを実行してきました。
 一、徳島の価値を最大化していきます。アリーナを建設し音楽・スポーツイベントを誘致します。コロナ収束後のアウトドア観光の最先端を目指します。成田―徳島、東南アジア―徳島の格安航空会社(LCC)便を開設します。
 一、いつでもどこでも行政サービスを受けられ、リモートワークなど効率的な仕事が可能になるよう、地方のデジタル化を進めます。高齢者、障害者、子ども、弱者がデジタル化に取り残されないように配慮してまいります。

■【戦う顔】「県政の刷新」掲げる

 「徳島の安心と県政の刷新」をテーマに掲げる。歯に衣(きぬ)着せぬ発言で反発を招くこともあるが、徳島の課題を解決し、潜在能力を生かすために議論が必要だと訴える。「今回の選挙は言論封殺への挑戦でもある」
 トップの顔色をうかがい、自己保身に走るのを嫌う。「政治家は県民、国民に顔を向けるべきだ」。自民党本部が自身を公認した後、党県連が「自主投票」の方針を決めたことには「党員不在で前代未聞だ」と厳しく批判する。
 新型コロナウイルスの影響で疲弊する経済や雇用の立て直しを主張。徳島の観光産業・農林漁業の振興も唱える。国土交通省関係の県内の直轄事業費を8年間で倍増させたと強調。「政権のど真ん中で結果を出している」と自負する。
 高校1年の長男には常に「正直、公平公正であれ」と諭す。衆院解散の前夜、長男に足をマッサージされて「頑張ってよ」と激励された。「信念を曲げず、悔いのない戦いをしたい」。

■【候補者に聞く 新型コロナ対策】医療・検査体制を拡充

 医療体制の整備支援、保健所体制の拡充、ワクチン接種率向上、検査体制と公費負担の拡充を実行してまいります。国産ワクチンの開発、治療薬の開発を国家プロジェクトにします。
 経済の両立として、「Go To キャンペーン」「Go To イート」の段階的再開により、観光業と飲食業を立て直し、農業・漁業にも元気を取り戻していきます。
 産業間のミスマッチを把握して失業なき労働移動を促進します。

■【候補者に聞く 経済対策・雇用確保】革新を促す環境整備

 日本発のイノベーション、サービス産業の強化と生産性向上、地方経済の国際化が急務です。
 日本は昔からの産業の余熱だけではもはや生きていけません。ゆえに、新たに火を起こす必要があります。「新たな火」は、挑戦、異端、革新から生まれます。そして、挑戦、異端、革新が生まれやすい環境をいかにつくるかが大事です。

■【候補者に聞く 環境・エネルギー】新技術の輸出進める

 安定的な電力の供給をはじめ、エネルギー政策は国民生活に直結する課題です。一方で、先進国家として、地球温暖化対策に取り組むことは当然の責務となっています。バイオ燃料や太陽・風・水・地熱エネルギーの社会実装を早期に実現し、カーボンニュートラルな社会を構築し、新技術の海外輸出を進め、グリーン社会と経済成長を両立させていきます。原子力は、その間のつなぎやエネルギーの安定性の観点から活用していきます。

■【候補者に聞く ジェンダー平等】男目線の仕組み改革

 皆が生き生きと活躍できる社会をつくるためにも、社会の創造性を向上するためにも、ジェンダー平等を含めた多様性の確保が極めて重要です。一つ一つ丁寧に制度を検証し、男目線・男有利の仕組みは改革していきます。自公政権で米国を超える女性就業率を実現しました。
 結婚に伴う姓の変更が活躍の妨げになってはいけない。旧姓使用を法的に整理・明確化し、結婚前後で姓の変更による社会的な影響が生じない仕組みを構築していきます。

■【候補者に聞く 税財政】賃金引き上げへ減税

 税は皆で支え合う仕組みであり、少子高齢化が急速に進む中、無責任な減税や放漫財政は、日本の将来をつぶすことになります。コロナ禍により暮らしに困っている人に的確に支援を届けるとともに、賃金の引き上げなど的を絞った減税を行います。コロナ危機脱却後は、金融所得や十分に活用されていない資産への課税をはじめ、成長と分配の好循環を加速するとともに、大胆な少子化対策を行うことで持続可能な税財政を構築します。

■【候補者に聞く 憲法改正】国民の理解が不可欠

 憲法は、わが国の在り方そのものであり、国民各層の理解が必要不可欠です。すでに、自民党では<1>国民を守るための自衛隊の明確化<2>コロナ禍で必要性が再認識された緊急事態対応の強化<3>地方の声を的確に反映するための参議院の合区解消<4>家庭の経済状況に左右されない教育環境の充実―の4項目を提案しています。いずれも今の日本に必要であり、国民の皆さまのご理解を進めるとともに、各党に現実を見据えた対応をお願いしたい。

■【候補者に聞く 安全保障】日米同盟を軸に連携

 香港の中国本土化や台湾情勢を見ても、米中対立はわが国の安全保障に直結します。中国船の尖閣諸島周辺への侵入、航行が常態化しつつあります。中国が急速に軍事力を拡大していく中で、日米同盟を基軸とした安全保障を確固たるものにします。その上で、オーストラリア、インド、東南アジア諸国連合(ASEAN)、欧州連合(EU)各国と連携を進め、自由で開かれたインド太平洋地域を実現し、わが国の安全保障を確立します。

■【候補者に聞く 地方活性化】地域の魅力総結集

 日本全体の人口が減少していく中で、従来の延長線上の取り組みでは地方の活性化は実現できません。地域の資源や魅力を最大限引き出し、徳島で暮らしたいと思える地方をつくっていきます。移住を考えられるような情報提供を行い、どこで暮らしていても子育て支援が受けられるよう産み育てやすい環境をつくり、地元の商工業、文化・芸術や農林水産業、教育・研究資源など魅力を総結集して地方創生を進めていきます。

これからの徳島を考える―徳島新聞選挙サイト「衆院選特集」