今年も始まったスズムシの出荷作業=鳴門市大麻町の「板東の丘」

今年も始まったスズムシの出荷作業=鳴門市大麻町の「板東の丘」

 鳴門市大麻町板東の障害者支援施設「板東の丘」で1日、利用者と職員が育てたスズムシの出荷が始まった。
 
 「リン、リーン」と清涼感あふれる音色が響く作業棟で、利用者ら約10人が作業。土を入れた飼育ケースに、草花や餌のニンジン、ボランティア手作りの木製の小屋などを飾り付け、スズムシを入れて梱包(こんぽう)した。初日は約40セットを郵便局から発送した。
 
 取り扱うのは、1500円(雄3匹、雌2匹)と2100円(雄雌各4匹)のケース・餌付きセットと、2500円(雄雌各10匹のみ)の3種類。
 
 毎年、スズムシの便りを楽しみにしている県内外の一般家庭のほか、秋を先取りした演出を凝らす料亭などからも注文があるという。涼しげな音色は、1カ月ほど楽しめる。
 
 スズムシの販売は8月末まで。問い合わせは板東の丘<電088(689)2828>。