衆院選が19日に公示され、舌戦が本格化しました。県内の2選挙区に立候補した7人は何を訴えているのでしょうか。人工知能(AI)を使って分析すると、それぞれの特徴が浮かび上がりました。キャップ、どうですか。

 

 

後輩記者)
 いよいよ選挙戦が始まりましたね。各候補がどんなことを訴えているか興味があったので、公示日の第一声をAIで分析してみました。

坂田キャップ)
 AIで? あ、あれね。(え、最近はそんなことできるの?)

後輩記者)
 はい。解析ツールは、ビッグデータ分析を手掛けるユーザーローカル(東京)の「AIテキストマイニング」を使いました。候補者が語ったフレーズの登場回数や特異性を文字の大きさで表し、演説の特徴を可視化してくれます。「ワードクラウド」と呼ばれる手法ですね。

坂田キャップ)
 それで、どうだった?(ドキドキ)

後輩記者)
 じゃあ徳島1区の候補から見てみましょう。名詞は青、動詞は赤、形容詞は緑で表されています。

 

後輩記者)
 無所属元職の仁木博文氏の約14分の演説では、新型コロナウイルスに関する言葉が際立ちました。自身も医師として接種に励む「ワクチン」に16回言及し、現場を知る立場で国政に臨む決意を強調。徳島生まれ徳島育ちであると繰り返しアピールし、県外で生まれ育った他候補をけん制していましたね。

 

後輩記者)
 自民前職の後藤田正純氏は約11分半の熱弁を振るい、政権与党の立場から「徳島を守り抜く」と訴えました。自民党総裁選で石破茂元幹事長と共に河野太郎前行政改革担当相を支援し、改革の志を一つにしたと説明。批判する県政や自民党県連を県民目線の体制に変えるとの主張も目立ちましたね。

 

後輩記者)
 日本維新の会新人の吉田知代氏の約9分の演説分析では、政党名のPRが最も多かったですね。女性議員が少ない現状を挙げ、女性の政治参加が暮らしやすい社会の実現につながると力説しました。コロナ禍で多くの人が苦しむ中、議員自らが報酬や定数をカットする身を切る改革が必要と語りました。

 

後輩記者)
 無所属新人の佐藤行俊氏は、報道陣に対して自身の考えを約3分で語りました。自衛隊を廃止して非武装国宣言をすると主張。「軍備」を売却して財政赤字の穴埋めに充てるとしました。生まれながらにして身分の違いをつくっているとする天皇制を廃止すれば部落差別もなくなると持論を述べました。

坂田キャップ)
 確かにこういうことを言っていたね。でも、「本日」とか「しっかりと」とか、もっと多用していた言葉があったような…

後輩記者)
 AIの判定では、よく使うけどあまり意味のない言葉より、一般的な文章ではそれほど使われない特徴的なフレーズの方が重視されるんですよ。

坂田キャップ)
 あ〜そうだったそうだった。

後輩記者)
 次は徳島2区を見てみますね。

 

後輩記者)
 立憲民主新人の中野真由美氏は約7分演説し、自身の名前が最も目立っていました。「私、中野真由美は皆さまの思いをしっかりと胸に」などと繰り返し、有権者に寄り添う姿勢を前面に出していました。安倍・菅政権を「傲慢で不透明な政治」と指摘し、誇れる政治に変えて次世代につなぐと訴えました。

 

後輩記者)
 共産新人の久保孝之氏は約17分のスピーチで政党名を18回連呼し、比例代表への投票も呼び掛けました。「自民党政治では暮らしを守れない」と説き、新型コロナウイルス感染拡大による医療崩壊は自公政権の責任だと批判しました。コロナ禍で浮き彫りになった男女の賃金格差是正も強調しましたね。

 

後輩記者)
 自民前職の山口俊一氏は約13分の演説で「力添え」を6回使い、厚い支援を求めました。9年ぶりに擁立された野党第1党の公認候補への危機感がうかがえます。ワクチンの確保や経口治療薬の認可を急ぎ、コロナ禍で傷んだ経済や地域の立て直しを図るとし、地方への予算措置にも意欲を示していました。

坂田キャップ)
 それぞれの主張の違いがよく分かったよ。
 

これからの徳島を考える―徳島新聞選挙サイトはこちら

第1話~第7話はこちら
⇩ ⇩ ⇩
(1)徳島1区に飯泉嘉門知事が出馬?
https://www.topics.or.jp/articles/-/586642


(2)なぜ対立?後藤田氏VS県議&知事
https://www.topics.or.jp/articles/-/591036


(3)知事の出馬は仁木氏にどう影響
https://www.topics.or.jp/articles/-/595407


(4)「知事選」見据えた動き
https://www.topics.or.jp/articles/-/598081

5)飯泉嘉門知事、なぜ出馬せず?
https://www.topics.or.jp/articles/-/600646


(6)知事票の行方
https://www.topics.or.jp/articles/-/603406

7)二つの「自主投票」
https://www.topics.or.jp/articles/-/607052