世界30カ国の教育関係者約150人が参加する国際教師教育協議会の第59回世界大会が19~22日、鳴門教育大で開かれる。同大が発展途上国の教育支援に取り組んでいることが評価され、日本での初開催が決まった。
 
 大会テーマは「教育における格差」で、19日の講演会と公開討論会は一般住民も聴講できる。公開討論では、貧困や環境問題の解決を目指す「持続可能な開発のための教育」について日本やジャマイカ、南アフリカの研究者が意見を交わす。
 
 20日は、恒吉僚子東京大大学院教授が日本の教育格差について基調講演。20、21両日は25カ国の90人が複数の教室に分かれて研究発表する。
 
 世界大会は1957年から毎年1回、世界各地で開かれている。鳴門教育大は学内に「教員教育国際協力センター」を置き、ミャンマーやケニアなど発展途上国の教員を招いて教育方法の指導などに取り組んできた。
 
 小野由美子同大大学院教授(異文化教育)は「国は違っても抱えている教育問題には共通点が多い。問題解決のヒントが見つかるだろう」と話している。
 
 公開討論会と講演会は全て英語で行われ、通訳がある。聴講希望者の定員はそれぞれ50人で、予約が必要。問い合わせは小野教授研究室<電088(687)6330>。