徳島県内の公立小中学校の校舎や体育館などの耐震化率は4月1日時点で97・7%となり、前年より1・1ポイント改善したことが2日、県教委のまとめで分かった。全国平均95・6%を上回った。順位は前年の14位から16位に下がり、耐震化の進むペースはやや鈍ったが、初めて24市町村全てで90%を超えた。
 
 県内の対象施設は1054棟。耐震改修ができていない施設は24棟(前年36棟)だった。このうち震度6強以上で倒壊する危険性が高い施設は7棟(14棟)残っている。
 
 市町村別で耐震化率が100%なのは18市町村。阿波市と東みよし町が新たに達成した。達成できていないのは徳島、鳴門、小松島、阿南、三好の5市とつるぎ町。三好市は前年100%だったが、池田中学校の武道館を集計から漏らしていたことが分かり、未達成になった。徳島、小松島両市、つるぎ町は本年度中に100%に達する見通し。
 
 小中学校以外の教育施設の耐震化率は、認定こども園を含む幼稚園が88・7%(前年87・0%)、高校88・4%(84・6%)。特別支援学校は、前年に100%を達成した。
 
 小中学校の体育館など落下防止対策が必要なつり天井のある施設は県内に18棟あり、16棟で対策が講じられていない。