徳島市出身のミュージシャン・佐藤タイジさんらが10月13日、太陽光発電の電力だけを使った音楽フェスを徳島県内で初めて開く。参加者に再生エネルギーへの関心を高めてもらう。2012年から東京や岐阜県で続けている取り組みの一環。佐藤さんは「クリーンエネルギーを基に奏でられる音楽で、古里を活気づけたい」と意気込んでいる。
音楽フェスは「阿波国(あわのくに)・ザ・ソーラーブドウカン」。佐藤さんは東京・高円寺の阿波踊り連「華純連」と共演して会場を盛り上げる。ロックバンド「JUN SKY WALKER(S)」のボーカル宮田和弥さん、「FLYING KIDS」のボーカル浜崎貴司さんら人気アーティスト数組も出演を予定している。
開催場所は現在調整中だが、会場には多数の太陽光パネルを設置し、ライブや出展ブースなどに必要な全ての電力を賄う。フェスの運営には企業の協賛金などを充てる。参加無料で、追加出演者やチケットの入手方法はホームページなどで順次公開される。
佐藤さんは東日本大震災後、太陽光発電の電力を使ったライブ開催を提唱。奥田民生さんら多数のアーティストが賛同し、12年に日本武道館(東京)で初めて開いた。翌年からは岐阜県中津川市に舞台を移し、3万人以上が参加している。
音楽イベントの少ない徳島を盛り上げようと、昨秋から知人の篠原好貴さん(49)=阿南市日開野町谷田、企画会社社長=らと準備を進めてきた。
佐藤さんは「徳島から再生エネルギーの魅力を発信したい。規模を拡大し、多くの人が楽しめるイベントに定着させたい」と話している。
出演予定アーティスト
a flood of circle、佐藤タイジ&華純連
浜崎貴司(FLYING KIDS)
宮田和弥(JUN SKY WALKER(S))
LOW IQ 01&THE RHYTHM MAKERS