徳島県の2014年の糖尿病による死亡率(10万人当たり)は14・9人で、7年ぶりに全国最悪を脱したことが5日、厚生労働省の人口動態統計(概数)で分かった。死亡率は前年より2・7人減り41位。喫煙が主な要因とされる慢性閉塞性肺疾患(COPD)の死亡率は20・5人となり、全国ワースト2位だった。

 糖尿病死亡者数は22人減の113人(男性52人、女性61人)だった。死亡率は改善したが、全国平均の10・9人は引き続き大きく上回っている。ワースト1位は青森県の17・9人で、最も低かったのは神奈川、愛知両県の7・5人だった。

 徳島県の糖尿病死亡率は1993年以降、07年の7位を除いて全国最悪だった。県健康増進課は「運動や食生活の改善を地道に呼び掛けてきた効果が表れた。引き続き取り組みを進め、特に若年層の食生活改善を図り早期予防に努めたい」としている。

 一方、COPDの死亡率は13年の23・9人から3・4人減り、全国最悪からは脱却した。しかし全国平均(12・9人)を7・6人上回り、高い水準にとどまっている。

 他の原因別死亡率では、腎不全が28・7人でワースト5位、肺炎が142・8人でワースト4位だった。