―日本食を好んでいると思う。特におでんが好きだそうだが、徳島でおいしいものを見つけたか。
もちろん、おでんは好きですが、徳島に来て、海鮮料理が本当においしいと思いました。うどんもおいしいと聞いているので、ぜひすぐに挑戦したいと思っています。
―広島時代に、徳島出身の塩谷司選手やヴォルティスに在籍した柴崎晃誠選手とチームメートだった。徳島の話を聞いたことはあるか。
どの選手も自分の前(に在籍した)のチームのことを話をするので、その2人もヴォルティスのことや徳島のことを話していました。最近、徳島の存在を知ったというよりは、周りから徳島のことを聞いていて、徳島ヴォルティスの名前もかなり前から覚えているというのが実感です。もっと早く来たかったんですが、ようやくここに来られた。遅くなってすみません。
―ナイジェリア代表時代の得点や経歴は。
7試合に出場して3ゴールを挙げたんですが、そのときのナイジェリアにはストライカーがたくさんいて、(ヌワンコ・)カヌや(オバフェミ・)マーティンス、そして兄のジョン(・ウタカ)など、本当に素晴らしい選手がいた中で、あまり試合に出られなかったんですが、その中でナイジェリア代表の一人の選手として、素晴らしい選手たちの中で一緒にプレーして、いろいろ経験を積めたと思います。
―ナイジェリア代表と日本代表がワールドカップで対戦したらどっちを応援するか。
(日本語で)ああ、難しいね。(英語に戻って)広島でプレーしているとき、(リオデジャネイロ)オリンピックがあったときに、浅野卓磨選手(現ドイツ・ハノーファー)が入っていたので日本を応援していましたし、日本が点を決めたときにはうれしかったですし、ガッツポーズもしていました。けれども、それと同じぐらい、ナイジェリア代表が点を決めたときはうれしかったので、両チーム応援していたので、おそらく今回も両チーム応援するかなと思います。
―なぜ背番号50を選んだのか。
娘の誕生日が23日で、自分のラッキーナンバーが7番、いままで9番と11番をつけていたのでそれを足したのが50です。シンプルに簡単に決めたので、娘の誕生日と7番はデンマークで得点王になった背番号、11番のときにベルギーで得点王、その後に、9番を付けたというシンプルな理由で決めました。
徳島ヴォルティス・岡田明彦強化部長(ウタカ選手獲得の経緯について)
ウタカ選手は、日本、アジア、ヨーロッパでの豊富な経験、その中で、ゴールを量産している。我々は常にゲームを支配しながら、攻撃的なスタイルで目標を達成したいと思って進んでいる。リーグ戦を戦って、なかなか勝ち点を積み上げられていない現状があるが、内容を見ていくと、ゲームはしっかり支配できている試合が多くて、スタッツを見ても、攻撃の部分、パス本数や成功率、相手陣地内に攻め込む回数など、多くのスタッツでは昨年を上回る数字を出せている。リーグの中でもトップランクの数字を残せている。
ただ、相手を押し込んだ中、逆に言うと、相手が(自陣に)引き込んだ中で、ラスト3分の1を崩しきる、そこで得点を挙げていくというところが欠けていて、リーグの中で得点数は少ない。失点も少ないが、相手を押し込んで、自分たちが攻撃回数を多くしていき、失点を減らしていこうということは実際にできている。最後のところで、得点を取る、最後をコンビネーションで崩すところは足りていない。そういったところを改善していきたい。そこは、チームの中で練習で改善していく、または、人を補強して改善していくということがあるが、今回は、そういったタイプの選手を補強しようというところで考えていた。
夏の補強という点では、実力はもちろんだが、短い期間の中で、どう順応して、結果を残していけるかという部分があると思う。その中で、日本の文化、環境、気候に慣れて、なおかつ、我々のスタイルというのは、多くのコンセプトが攻守にわたってあって、短い期間でアダプト(適応)するのはなかなか難しい。というのは、シーズン前から予想して編成してきた。しかし、なかなか結果が出ない中で、短い期間でもアダプトできるような項目、得点力と短い期間での順応能力をポイントにして人選を行ってきた。
交渉してきた中で、今回、ウタカ選手を取れたということは、彼が一人で何かをやる、彼が入ったからというのじゃなくて、今いる戦力をさらに向上させて、のスタイルをさらに磨き上げて、目標を達成していく、目標を達成していく中でクラブ価値をしっかり上げていける、と思っている。その中で、ウタカ選手を獲得できたことは、クラブにプラスになるんじゃないかと考えている。