大相撲の横綱稀勢の里関らが所属する田子ノ浦部屋の合宿が15日、徳島市の徳島文理大で始まった。朝稽古が公開され、文理大生や小学生、幼稚園児ら約1300人が拍手と歓声を送った。
土俵は体育館中央に設けられた。けがのため7場所連続で休場した稀勢の里関と、5月の夏場所を休場した大関高安関は、稽古の最後に土俵に上がった。
稀勢の里関は大声を出して気合を入れながら、豪快な寄り切りや押し出しで11戦中9勝した。満足そうな表情を浮かべ「素晴らしい環境で精神的にもいい稽古ができた」と語った。子どもたちとの記念撮影では笑顔を見せた。
徳島文理小5年の児童(11)は「横綱はぶつかった時の音が大きくて迫力があった。応援するので来場所は活躍する姿が見たい」と話した。
合宿は同大OBが田子ノ浦部屋と親交が深いことから実現した。17日まで行われ、最終日は一般公開される。