第34回ベートーベン「第九」交響曲演奏会の特別公演(認定NPO法人鳴門「第九」を歌う会など主催)が8日、鳴門市鳴門町の大塚国際美術館のシスティーナホールで開かれ、約600人が歓喜の歌声に聴き入った。
同市の姉妹都市ドイツ・リューネブルクの市立劇場で音楽監督を務めるトーマス・ドーシュさんが指揮。全国27合唱団の188人がピアノ演奏に合わせて、第4楽章の合唱パートを歌い上げた。
第九の合唱に先立ち、全国公募で選ばれたソリスト4人の独唱や、徳島市出身の田村美保さんによるベートーベンのピアノ曲の演奏もあった。
東京から友人と訪れた会社員望月章江さん(59)は「すてきな場所で、美しい絵を見ながら歌声を楽しむことができた」と笑顔で話した。
この日、大鳴門橋の開通から丸30年となったのに合わせて催された。