広大な牧草地に放牧された牛=三好市西祖谷山村の県腕山放牧場

 三好市西祖谷山村下名の県腕山放牧場で15日、牛の放牧が始まった。標高1100~1300メートルの冷涼な環境で夏場を過ごさせ、良質な牛に育てる。

 阿波市や石井町など5市町の酪農家ら9戸の乳牛と肉牛計21頭が、トラックで牧場に到着。県畜産振興課の職員らが胸囲と体高を測って採血し、約22ヘクタールの牧草地に入れた。

 牛たちは牧草地で、草を食べたり競い合うように走ったりしていた。

 10月26日に下山するまでの134日間、夜は牛舎で寝て、昼間に牧草地で草を食べて過ごす。