本州四国連絡高速道路(神戸市)が管理する3自動車道の2014年度通行台数は、前年度比0・8%増の約4032万台となり、前年度の過去最高を更新した。4千万台を超えたのは初めて。同社は「14年4月に全国共通料金制度が導入されて通行料金が下がったことなどが増加につながったのではないか」と分析している。
 
 3自動車道で通行台数が最も多かったのは、兵庫県と徳島県をつなぐ神戸淡路鳴門で、前年度比2・5%増の1891万台だった。明石海峡大橋は1257万台で1998年の開通以来最高を記録。大鳴門橋は862万台で2013年度の868万台に次ぐ2番目の多さだった。
 
 広島県と愛媛県を結ぶ西瀬戸は1・0%増の1141万台、岡山県と香川県をつなぐ瀬戸中央は2・4%減の999万台だった。
 
 また同社が発表した15年3月期の連結決算によると、売上高に当たる営業収益が前期比3・4%減の761億円となった。新制度で通行料金が下がったことに伴い、料金収入が5・7%減の615億円になったことが減収の主な要因。退職者の増加で法人税が減ったため、純利益は6・1%増の9億円だった。
 
 15年度は、前年度より通行台数が減少すると見込んでおり、16年3月期決算は、営業収益759億円、純利益4億円と予想している。