県立聾学校跡地の特設キャンプ場でテントを張る人たち=昨年8月12日、徳島市中徳島町2

 徳島青年会議所(JC)は今夏の徳島市の阿波踊り(8月12~15日)期間中、昨年に続いて同市中徳島町2の県立聾学校跡地に特設キャンプ場を設ける。1日だけだった昨年から日数を延ばし、車で乗り入れられるオートキャンプ区画を設けるなど拡充した。18日からインターネットの特設サイトで事前チケット販売を始める。

 同校跡地約1万5千平方メートルを活用。自前のテントを持ち込んで宿泊できる一般コーナー80区画(6メートル四方)のほか▽主催者側によるテント提供コーナー30区画(同)▽車で乗り入れられるオートキャンプコーナー30区画(8メートル四方)▽キャンピングカーコーナー10区画(幅8メートル、長さ4・5メートル)―を設ける。

 利用料金は1泊3千~3万円。利用者向けに飲食や観光案内などのブースも設ける。

 昨夏、徳島JC創立60周年記念事業の一環として8月12日限りで開いたところ、用意した110区画が7月5日のチケット販売開始から1カ月程度で完売。当日は326人が利用し、約8割が県外の観光客だった。利用者から「連泊したい」などの意見が寄せられたことを踏まえ、充実を図った。

 今回はインバウンド(訪日外国人旅行者)呼び込みに向けた取り組みも進める。訪日客の多い台湾向けにPRサイトを開設。テント提供コーナーの一部を12日から先行発売している。

 徳島JC地域活力未来創造室の宮本全人室長は「利用者の声を反映することで、より多くの人に阿波踊りを楽しんでもらえるようになれば。キャンプを通して徳島のさまざまな魅力もアピールし、観光客の増加につなげたい」と話している。