住民にかわいがられるヤギ=美馬市美馬町の郡里地域活動センター

 美馬市美馬町の郡里地域活動センター(旧郡里小)で、地元住民団体「こおざとまちづくり協議会」がヤギの飼育を始めた。センターに生える雑草を食べる「美化活動」で活躍しており、住民の間で評判になっている。

 センターでは不定期にイベントを開催しており、人を呼び込むきっかけにしようと同市穴吹町で飼育している住民から無償で譲り受けた。

 飼育を始めた5月下旬、センターで雑草抜きやごみ拾いなどの清掃奉仕があり、グラウンドの雑草を食べる愛らしい姿が参加者を和ませた。

 ヤギは2月に生まれた雄の赤ちゃんで、野犬などの外敵に襲われる可能性がある。このため日中は校庭につなぎ、市の郡里地区集落支援員が世話をしている。夜間は協議会メンバーが自宅に連れ帰っている。名前はまだ決まっておらず、7月7日に催す七夕イベントの参加者から募る。

 協議会の園原義正会長(64)=同市美馬町宗重=は「ヤギの力を借りて地域を盛り上げていきたい」と話している。