上場記念の鐘を打つニホンフラッシュの高橋社長=東京・日本橋の東証

上場記念の鐘を打つニホンフラッシュの高橋社長=東京・日本橋の東証

 マンション向け内装ドアなどを製造・販売するニホンフラッシュ(小松島市)は12日、企業価値と信用力の向上を目指し、株式の上場市場を東京証券取引所の市場2部から1部に変更した。初日は、前日終値より61円安い1640円で取引を終えた。出来高は42万7700株だった。

 東京・日本橋の東証で行われた上場通知書の贈呈式には、高橋栄二社長ら同社関係者19人が出席。東証の静正樹取締役常務執行役員から通知書を受け取った。続いて、高橋社長らが記念の鐘を木づちで5回鳴らし、創業50周年の節目に果たした1部上場を祝った。

 高橋社長は「業績拡大へ、これからが本当のスタート。国内では、今後需要が見込まれる高齢者施設などのほか、施工を伴う玄関クローゼットなどのビルトイン家具に全力を挙げる。国外では中国市場でのさらなる拡大を目指したい」と抱負を述べた。

 ニホンフラッシュは1965年創業。2008年2月に東証2部に上場した。15年3月期連結決算は、売上高が前期比20・9%増の166億7400万円、純利益が26・7%増の19億8500万円で、ともに2部上場以来の最高額を更新している。