一般社団法人・上勝ランデブー(上勝町)は、勝浦町坂本の水田で親子向けの田植え体験会を開き、県内外の約30人が冷たい泥の感覚を楽しみながら、作業に汗を流した。秋の収穫まで、田んぼの様子をインターネット上で公開し、稲が育つ過程を各家庭で楽しんでもらう。
上勝ランデブーで自然体験イベントの企画に携わる新居慧香(さとこ)さん(24)が、自宅の水田約3・6アールを提供。参加者は再生紙で作られたシートを敷き、シートに穴をあけて稲の苗を丁寧に植えていった。
この後、近くの農村体験宿泊施設・ふれあいの里さかもとに移動。中米カリブ海周辺の打楽器「スティールパン」の演奏体験などを通して、豊作を祈願した。家族3人で神戸市から参加した吉山咲羽(さわ)さん(9)=小学4年=は「田んぼは、ぬるぬるしていて気持ちよかった」と笑顔だった。
稲は無農薬で育てられ、成長過程を収めた写真を随時、新居さんの農園のホームページで公開する。11月の収穫後に精米し、田植えの参加者に5合ずつを配送する。