三光国民小児童と交流を続けている村崎さん。児童からは数多くの手紙が届く=阿南市宝田町

 台湾・桃園市の三光国民小学校の児童24人が15日、那賀町の相生小学校を訪れ、交歓学習会で交流を深める。同市生まれで2011年に里帰りを果たして以来、三光小児童と交流を続ける村崎春(あずま)さん(82)=阿南市宝田町=が仲立ち。両校とも山あいの学校で、村崎さんは「台湾の子らには新しい世界に触れ、視野と可能性を広げてほしい。子ども同士が相互理解を深め、地域間の交流が進めば」と期待を寄せている。

 三光小から訪れるのは2~6年生と保護者、教員の計42人。14日に那賀町入りし、川口ダムなどを見学後、同町百合(もまえ)の鷲敷野外活動センターで宿泊。15日に相生小で交歓会を開く。日本の伝統的な遊びなどを通じて交流し、相生小は地域に伝わる「平野太鼓」、三光小は台湾の民族舞踊を披露する。

 村崎さんは日本統治時代の1932年、台湾北部の山間部・新竹州ガオガン(現在の桃園市)に生まれ、4歳まで過ごした。その後、父親の仕事の関係で台湾各地で暮らし、戦後、両親の出身地の阿南市に引き揚げた。

 年を重ねるに連れて望郷の思いが募り、台北駐大阪経済文化弁事処(領事館に相当)の協力も得て、ガオガンだった地を探し当て、11年秋に初の里帰りを果たした。生家はなかったが、現地の三光小を親善訪問し、ノートなどの学用品を贈ったことから交流が始まり、手紙交換で近況を報告し合っている。

 今年2月に来日した三光小の教頭が、児童同士の交流を村崎さんに提案。村崎さんが環境の似た山間部の学校を探して那賀町教委に相談し、今回、相生小訪問が実現した。