ATMの利用客(右)に年金情報流出を口実にした犯罪への注意を呼び掛ける徳島北年金事務所職員=徳島市のショッピングプラザタクト

 日本年金機構の個人情報流出問題が発覚してから2週間がたった15日、情報流出後初めての年金支給日を迎えた。支給は4~5月の2カ月分。情報流出に便乗した詐欺とみられる事案が全国で相次いでいるため、徳島市内では年金事務所職員らがお年寄りに注意するよう呼び掛けた。

 年金機構は、年金が振り込まれていなかったり、不審な連絡があったりした場合は、年金事務所の窓口や電話で相談するよう呼び掛けている。専用電話窓口は<フリーダイヤル(0120)818211>。

 徳島県内の徳島北(徳島市佐古三番町)、徳島南(同市山城西4)、阿波半田(つるぎ町貞光)の3年金事務所には15日午前、情報流出に関連した問い合わせや相談は寄せられていない。

 年金機構や徳島県警によると、県内で基礎年金番号、氏名、生年月日、住所の4種類の情報が流出した加入者はいなかった。14日までに不審な電話は県内で確認されていない。

 徳島北年金事務所は15日午前、徳島西署と共に、同市南島田町3の量販店にある現金自動預払機(ATM)の前でお年寄りに啓発チラシ約200枚を配布。「年金機構や年金事務所から電話をかけることはありません」と呼び掛けた。

 また15日は、年金支給額を抑制する「マクロ経済スライド」が実施されてから初の支給日ともなった。昨年度より支給額は0・9%増えたが、物価や賃金の伸びに及ばない引き上げ幅で、実質的には目減りしている。