徳島を代表する秋の味覚といえば「なると金時」。天ぷらからみそ汁、スイートポテトまでどんな料理にも合う万能食材だ。そんななると金時を使った「焼き芋」「パフェ」「焼き菓子」の3種類を3回の連載で紹介する。第1回は、なると金時のおいしさを知り尽くした生産農家が運営する焼き芋専門店を取材した。

ねっとりとした食感が特徴の「里浦ゴールド」

 なると金時のブランド「里浦ゴールド」を生産するヤマキファーム(鳴門市)が、焼き芋の移動販売店「芋屋 ヤマキ」を運営している。

 「里浦ゴールド」はミネラルやうま味成分にこだわり、独自に開発した肥料を使って栽培。収穫後90日間は温度と湿度を一定に保った倉庫で熟成させ、さつまいも本来のうま味を引き出す。熟成後は生の状態でも皮越しに甘い香りが漂うほどだ。

オーブンで鳴門金時を焼く農場主の林由唯さん

 以前は石焼きで販売していたが、今年から均等に熱が通りやすいオーブンへと焼き方を変えた。低温で1時間ほどじっくり焼き、甘みやしっとりとした食感を引き出す。出来たてはふわっととろけるほど口溶けが良く、冷めるとよりねっとり感が増し、甘みが濃くなる。冷凍してから自然解凍してもおいしいという。

 徳島県はさつまいもの生産地として有名だが、地元住民に焼き芋としての食べ方が定着せず、販売店も少ないことに疑問を持ったファーム農場主の林由唯(よしただ)さん(51)=鳴門市里浦町里浦=が、焼き芋を里浦から広めようと2年前から移動販売を始めた。

ピンク色の軽トラックにオーブンを乗せて移動販売している

 今後は畑の中央に焼き芋やジェラートを販売するカフェを開くことを目指している。林さんは「土作りから焼き方にまでこだわったさつまいも農家が経営する焼き芋屋さん。熟成蔵出しのお芋さんを、ぜひ一度食べてみてください」と話した。

 焼き芋はMサイズ(税込み350円)、Lサイズ(450円)、2Lサイズ(550円)の3種類あり。

 出店情報はインスタグラムの公式アカウントで随時お知らせしている。出店依頼や無料デリバリー(鳴門市内に限る)の連絡は、インスタグラムのダイレクトメール、またはEメールimoya.yamakifarm@gmail.comまで。