15日から徳島市の徳島文理大で合宿をしている大相撲田子ノ浦部屋が17日、朝稽古を一般公開し、約1800人が本番さながらの稽古を楽しんだ。
練習会場の体育館前には早朝から100人を超すファンが行列をつくった。開場と同時に土俵そばの座席に陣取り、カメラやスマートフォンを手に横綱稀勢の里関らの登場を待った。
7場所連続休場中の稀勢の里関は午前10時すぎに姿を見せ、足腰を入念にストレッチした後、大関高安関と稽古。「ヤッ」という掛け声とともに正面からぶつかり合い、力強い押し出しや寄り切りを披露すると、拍手が湧き起こった。
練習後、ファンとの写真撮影やサインに応じた稀勢の里関は「収穫はいろいろあった。いい合宿ができた」と話した。
夫と一緒に稽古を見学した徳島市応神町東貞方の主婦江島京子さん(62)は「力士がぶつかると、パーンと大きな音がして迫力満点だった。ますます大相撲に興味が湧いた」と喜んでいた。