吉野川市内の風景を撮り続けているアマチュアカメラマン阿部和剛(かずたか)さん(35)=同市川島町桑村、日本料理店経営=の写真展「麻植に生きる」=写真=が、同市山川町の阿波和紙伝統産業会館で開かれている。阿波和紙にプリントされていて、独特の風合いが楽しめる。7月15日まで。
約10年かけて撮影した31点が並ぶ。縦1メートル、横2メートルの手漉(す)き和紙に印刷された「夕日」は、夕暮れに空と吉野川が紅色に染まった瞬間を捉えた作品。高越山を背に善入寺島を迂回(うかい)するように流れる吉野川や、高越山の峠から見た雲海などもあり、和紙の生み出す柔らかな質感が作品を引き立てている。
問い合わせは、阿波和紙伝統産業会館<電0883(42)6120>。