四国高校選手権第3日は17日、4県で30競技が行われた。全国総体の予選を兼ねた県勢出場の4競技のうち、陸上は三田穂貴(生光学園)が男子砲丸投げと円盤投げで2冠を達成するなど、男女12種目で11人が出場権を得た。
ホッケー男子の阿南工・阿南光は第2代表決定戦で勝利し初の全国切符を獲得。レスリング女子47キロ級では柳生琴美(池田)が優勝し、出場を決めた。サッカー女子の鳴門渦潮は決勝で惜敗し、全国に進めなかった。
このほかの競技では新体操女子の富岡西が2連覇を果たした。ライフル射撃の男子エアライフルは城南が初優勝。女子ビームライフルは城西が制し、エアと合わせて2冠を成し遂げた。登山は男女とも池田が頂点に立った。最終日の18日は陸上とサッカーが行われる。
連係磨き高得点 富岡西(新体操女子団体)
2分半の演技を終えた5人の表情は晴れやかだった。富岡西は構成、実施点ともトップで団体V2を達成。個人総合でも頂点に立ったエース松坂は「(2連覇を)目標にしていたので良かった」と表情を輝かせた。
本番前には「ミスを恐れず伸び伸びやろう」と声を掛け合った。伴奏音楽は「ハリケーン」。曲名のイメージ通り激しい曲調に合わせてダイナミックに目いっぱい手足を伸ばして演技した。
途中、複数のフープを投げ上げるなど難度の高い構成。それでも「そろえる場面でしっかり動きをそろえられた」と松坂。仲間と息を合わせ、数々の連係をこなして高得点を稼いだ。
昨年のインターハイは9位と惜しくも入賞を逃しただけに、松坂は「全国の壁を乗り越えるにはもっと高い難度に挑戦しないと。レベルアップしたい」。自慢のコンビネーションを一層磨き、全国での活躍を誓う。
唯一の16メートル台で圧勝 砲丸・三田(生光学園)
全国舞台への通過点となる四国選手権でしっかり結果を残した。男子砲丸投げと円盤投げで頂点に立ち、2年連続で2冠に輝いた三田(生光学園)。「全国総体の出場権を得ることが重要だったので記録より順位にこだわった」。砲丸投げでは3連覇も成し遂げ、ほっとした表情を見せた。
午前に行われた円盤投げは、右にそれた2投目を除いて一投ごとに記録を伸ばし、最終6投目で49メートル53をマーク。午後の砲丸投げも出場選手中唯一、16メートル台を出す圧勝だった。昨年の全国総体に照らすと、円盤投げは2位、砲丸投げも8位に入る好記録だ。
全国総体の目標は両種目ともベスト8入り。そのためにも前半の3投を重視している。結果次第で上位8人による4~6投目に進めるか否かが決まるためだ。序盤で確実に記録を残せるよう心掛けており、この日の内容には「良い入り方ができた」と納得顔だった。
四国では敵なしながら全国のレベルは高い。今季は砲丸投げ、円盤投げとも三田がマークした自己ベストを上回る記録を出している選手がいる。本番まで残り約1カ月半。「もう一度体を追い込む練習をして臨む」とまなじりを決した。