徳島県の飯泉嘉門知事は16日、とくしまマラソンの第9回大会の開催日を2016年4月24日とし、募集人数をこれまでの1万人から1万5千人に増やす方針を明らかにした。県議会6月定例会で、北島勝也氏(自民県民会議)の代表質問に答えた。

 開催規模の拡大に伴い、前回まで徳島市新蔵町の福島橋南に設けていたスタート地点は手狭になるため変更する予定。知事は「眉山を正面に望む形で県庁前をスタートし、県都の中心を駆け抜けるコース」を採用する意向を示した。正式な日程やコースは、9月に開かれる予定の実行委員会で決まる。

 知事は4月の知事選で、とくしまマラソンを「18年までに2万人以上」の規模にするとマニフェスト(公約集)に掲げた。現在、2万人規模の実現に向けてコースの見直しや渋滞の影響などを調査中だが、ランナーの安全を確保する観点などから次回大会は1万5千人とする。

 県は次回大会に向け、海外にとくしまマラソンの魅力を発信して外国人ランナーの参加増を目指すほか、ランニング講座を開催するなど競技力の向上にも力を入れる。知事は「総合的な魅力向上に努める」と意欲を述べた。