廃棄物や不要品を価値の高い物に生まれ変わらせる「アップサイクル」の手法を取り入れた藍染製品の販売などを行う会社「INDEEGO(インディーゴ)」を、徳島大の学生が設立した。販売しているのは、間伐材を原料にした布を使った藍染のハンカチ。代表の安藤悠馬(はるま)さん(21)=理工学部3年=は「商品をきっかけに環境問題にも目を向けてほしい」と期待している。

仕上がりをチェックする安藤さん(右)とハンカチを染める松林さん=徳島市の藍染工房

 会社設立は、起業体験プログラムを行う徳島大産業院の授業の一環。安藤さんは同じ授業を受けている総合科学部1年の松林永和(とわ)さん(19)と2人で会社を立ち上げた。8月末から事業内容を考え、ウェブサイトやロゴマークも自分たちで作成。9月に会社を設立し、徳島市の藍染工房での商品作りなどを経て10月にオンラインショップをオープンさせた。

 安藤さんは、県が主催する学生向けツアーで3月に上勝町の施設を訪問。その際に町産杉の間伐材を繊維状にして織り込んだ布があることを知った。このツアーから「ゼロウェイスト」(ごみゼロ)の取り組みに関心を持ち、間伐材を使った布と、徳島の伝統文化である藍染を組み合わせた商品の販売事業を思いついた。

 販売しているハンカチは30センチ四方で、上勝町の会社から仕入れた布を藍染工房で1枚ずつ染色。模様を付けたりグラデーションにしたりと、いろいろなデザインがある。購入した人からは「木の布なので硬いと思っていたら手触りが良かった」といった反響があるという。

オンラインショップで販売しているインディーゴの商品

 このほか、10月にはハンカチを染める体験会を藍染工房で開き、小学生5人と保護者3人が参加。安藤さんは「親子で楽しんでもらえて、幸せな時間を提供できた喜びを感じた」と振り返った。

 ハンカチは税込み2200円で、インディーゴのオンラインショップから購入できる。インスタグラムツイッターなどさまざまな会員制交流サイト(SNS)で情報発信しており、東京からの注文に驚いたこともあった。

 安藤さんは「まだまだ宣伝力に欠けると思っていたが、発信していたら見てくれる人がいると気付けた。環境に優しい生地を使った一点物の藍染なので、ぜひ一度使ってほしい」とPRした。