花本町長(左)に表彰状と記念の皿を手渡す坂野理事長=上勝町役場

 今月5日から3日間、ブラジルの首都ブラジリアで開かれた「ゼロ・ウェイスト都市国際会議」で、ごみの排出ゼロを目指す上勝町の取り組みが先進事例として表彰された。ごみの運搬から分別まで町民が協力するスタイルは世界的にも珍しく、この点が高い評価を受けた。

 国際会議は、ブラジルでごみゼロに取り組むNGO「ゼロ・ウェイストブラジル」が開催し、約30地域が参加。上勝からはNPO法人ゼロ・ウェイストアカデミーの坂野晶理事長が出席した。

 上勝町は米サンフランシスコ市とともに表彰され、同NGOのロドリゴ・サバティーニ代表から坂野理事長らに表彰状と廃ガラスを使った皿が贈られた。サバティーニ代表は「都市の規模にかかわらず、ごみゼロに取り組むことができる」などと両市町の活動を評価した。

 上勝町役場で表彰伝達式があり、坂野理事長が表彰状などを花本靖町長に手渡した。坂野理事長らは「上勝の取り組みが世界に認められてうれしい。今後もごみゼロを啓発していきたい」と喜んでいた。