作家で僧侶の瀬戸内寂聴さん(93)が18日、国会前で開かれた安全保障関連法案に反対する市民団体主催の集会に参加した。車いすで登場したが、立ち上がって「良い戦争はない。戦争はすべて人殺しです。二度と起こしてはならない」と訴えた。
 寂聴さんは昨年5月以降、背骨の圧迫骨折や胆のうがんなどで療養し、今年4月にミニ法話を行って活動を部分的に再開している。
 集会で寂聴さんは「去年は寝たきりだったが、(法案が提出された)最近の状態は寝ていられないほど心が痛む。どうせ死ぬなら、このままじゃ駄目と言って死にたい」と語り掛けた。
【写真説明】 安全保障関連法案に反対する市民団体の集会に参加した瀬戸内寂聴さん(中央)=18日午後、国会前