民宿に改装されることになった有瀬小学校=三好市西祖谷山村

 三好市西祖谷山村有瀬地区の生活改善グループ「有瀬つくし会」が、地元の廃校を民宿に整備する。教室や図書室を客室としてリフォーム。宿泊客にこんにゃくなどの特産品を提供するほか、ゼンマイの収穫など山里ならではの体験プログラムも用意する。2016年4月のオープンを目指し、過疎が進む地区の交流人口の増加につなげる。
 
 改装するのは、標高約400メートルにある有瀬小(鉄筋コンクリート3階建て)の1、2階延べ約600平方メートル。2階に客室8室と学校の資料や写真などを展示するコーナーを設け、1階には豆腐、みそなどの加工品の販売所や食堂、浴室を整備する。
 
 つくし会は13年から有瀬小の1階の一部を利用し、豆腐やこんにゃくなどを加工している。これら加工品を宿泊者の食事に出す。
 
 体験プログラムには特産の茶の収穫、加工品作り、昆虫採集などを盛り込むほか、シャクナゲやヤマブドウ、クマガイソウなどを見て回る散策コースを設けて同地区の自然を満喫してもらう。県無形民俗文化財の「有瀬かぐら踊り」を披露することも検討している。
 
 現在、有瀬小は月2回程度、加工品を作るときに使用するくらい。校舎は1990年に建て替えた後、96年に休校となり、傷みは少ない。そこで年間を通した校舎の活用策を集落支援員らと検討した。国の補助事業に申請し、1700万円の助成が決まった。
 
 つくし会の赤松恭一さん(65)は「有瀬に昔のようなにぎわいを取り戻したい。将来的には村外に出て行った子や孫に事業を引き継いでもらえたら」と話している。