徳島県内で第3子以降の保育料無料化を行っていない10市町のうち9市町が、県が始める「阿波っ子はぐくみ保育料助成事業」を利用して2015年度中に無料化に踏み切る方針であることが、徳島新聞社のまとめで分かった。残る1町も16年度に始める予定で、県内全市町村が第3子以降の無料化を行う。
 
 15年度中に無料化するのは、減免措置を行っている石井、東みよし両町のほか、特段の措置を実施していない鳴門、阿波、吉野川、美馬、松茂、板野、つるぎの7市町。吉野川、美馬両市と板野町は関連議案を各市町議会6月定例会に提案(板野は可決済み)しており、4月にさかのぼって適用する。他の市町は9月定例会以降に提案する予定。16年度から始めるのは北島町。

 県の事業は、第1子が18歳未満の第3子以降の保育料を無料化する市町村に半額を助成する。開会中の県議会6月定例会に関連予算が計上されている。
 
 第3子以降の保育料無料化は、これまでに14市町村が実施。これらの市町村は県助成によって負担が軽減される。減少分の活用について大半の市町村は「現時点では未定」とするが、那賀町は小学生までの医療費無料を中学生まで拡充する方向で検討している。