[上]お気に入りの一品に投票する来場者=徳島市の新町橋東公園[下]グランプリに輝いた「阿波とん豚カレーパン」

[上]お気に入りの一品に投票する来場者=徳島市の新町橋東公園[下]グランプリに輝いた「阿波とん豚カレーパン」

 県産食材を使ったご当地グルメの人気を競う「阿波の食1グランプリ」が21日、徳島市の新町川水際公園一帯で初めて開かれた。食による地域活性化に向け、県内の飲食店関係者らが企画。初代グランプリに県の新ブランド豚「阿波とん豚」を使ったカレーパンが輝き、来春に高知県で開かれる四国大会への出場を決めた。
 
 県内21の飲食店や住民団体が出店し、徳島ラーメンや和三盆糖を使った菓子、阿波牛のコロッケなど、それぞれ自慢の料理を販売した。順位は来場者の人気投票によって決める仕組みで、家族連れらが数店を食べ比べるなど、多彩なメニューに舌鼓を打っていた。
 
 投票の結果、徳島市栄町のバー「クック」の「阿波とん豚カレーパン」がグランプリとなった。肉を大きく切り、肉汁が多く弾力のある阿波とん豚の良さを生かしている。2位は県産鶏をスパイスなどで味付けした「骨付き鶏」、3位はなると金時の菓子「くりーみぃすぃーとぽてとエクストラ」が入った。
 
 地元の食材や名物料理を生かしたまちおこしを目指す「四国B級ご当地グルメ連携協議会」県支部のメンバーが中心となって、高知県内で2010年から開かれているイベントを参考に実施した。香川、愛媛両県でも有志らが同様の人気投票イベントを行い、来春に高知県で四国の人気1位を決める第1回四国大会を開く。
 
 クックの店主有井孝彰さん(34)は「四国大会でも優勝を目指し、県内外に県産食材の魅力を伝えていきたい」と話している。