11月30日、パンテオンの式典でモニュメントに映し出されたジョセフィン・ベーカーさんの写真(ロイター=共同)

 【パリ共同】パリにあるフランスの国家的偉人の殿堂パンテオンに米国生まれの歌手ジョセフィン・ベーカーさん(1906~75年)が11月30日、黒人女性として初めて祭られた。人種隔離政策が続いていた母国を離れて大スターとなり、差別と闘ったベーカーさんはフランスの自由の象徴として顕彰された。

 ベーカーさんの殿堂入りは思想家レジス・ドブレさんが2013年に提案。その後、他の文化人らも呼び掛けてネット署名活動が行われた。マクロン大統領の殿堂入りの決定には、極右陣営が反移民の主張を唱える来春の大統領選に向けた政治的意図もにじむが、国の総意と言える支持を集めた。