特殊詐欺への注意を促す阿波人形浄瑠璃の動画を公開している徳島県警のHP

 徳島県警は、特殊詐欺に注意するよう呼び掛ける阿波人形浄瑠璃公演の映像(13分半)をホームページ(HP)で公開した。どこでも見られるインターネット動画を通して、幅広い世代に特殊詐欺の被害防止を訴えるのが狙い。希望する団体には動画のDVDも貸し出すことにしており、県警は「多くの人に見てもらい、被害防止につなげたい」としている。
 
 演目は、「傾城阿波の鳴門 順礼歌の段」になぞらえた「警醒(けいせい)電話鳴ると オレオレ詐欺の段」。母親のお弓の元に、娘のお鶴を名乗る犯人から「奉公先の主人のお金を使い込んでしまった」と電話があり、奉公先の使いを装う男に大金を渡して詐欺に遭う物語となっている。
 徳島市の義太夫三味線奏者鶴澤友輔さんと同市の人形座「青年座」(玉井啓行座長)の協力で制作し、昨年11月に初演された。
 
 HPの映像は舞台の全景から人形の繊細な動きまでを多様なカメラワークで追い、画面の下には太夫の語りを字幕で流している。2月に徳島市の阿波十郎兵衛屋敷であった公演を撮影した。
 
 この演目はこれまでに同屋敷や拝宮農村舞台(那賀町)などで上演され、実際に見たのは約800人。県警はより多くの人に見てもらおうとHPでの無料公開を始めた。希望する団体や事業所には、動画の提供や貸し出しも行い、既に阿波銀行に動画を保存したDVDを寄贈している。