戦前から戦後を描いた飯原一夫さんの作品に見入る来場者=徳島城博物館

 徳島市の画家飯原一夫さん(86)による戦禍と戦後の復興、平和への歩みをテーマにした絵画展「追憶の昭和徳島」が、同市の徳島城博物館で開かれている。8月16日まで。
 
 戦前から戦後にかけての徳島市中心部の町並み、人々の暮らしを描いた油彩画、水彩画など約70点を展示。「徳島大空襲」は、1945年7月に米軍機の攻撃を受け、火の海の中を逃げ惑う人々を表現した。「焦土の追憶」では、空襲の焼け跡に座り込む女性の姿を描いている。
 
 戦後は、恒久平和を願って徳島中央公園内に48年に造られた子供平和記念塔や、大勢の人が行き交う商店街、57年開園の旧市立動物園など、活気を取り戻していく町の様子を描写した作品が並ぶ。
 
 夫婦で訪れた谷川宏さん(67)=同市川内町平石=は「当時の情景が細かく描かれ、その時を生きた人の思いまで伝わってくるように感じます」と話した。