徳島県出身者として48年ぶりのプロ野球本塁打王に輝いたオリックスの杉本裕太郎外野手(30)=阿南市出身=は、高校までを古里で過ごし、さまざまな人の支えを受けて力を付けた。徳島を離れてからも努力を重ね、遅咲きの花を咲かせた大型スラッガーの歩みをたどる。
杉本は入団から昨季までの5年間、計76試合の出場で9本塁打にとどまっていた。今季は中嶋聡監督に実力を見いだされ、5月から右の大砲として4番に定着。初めて1軍でフルシーズンを戦い、「今まで活躍できず悔しい思いをした。最後まで1軍でいられてうれしかった」と振り返る…
残り1521文字