那賀町で8月13日に開かれる伝統の音楽フェスティバル「エキサイティング・サマー・イン・ワジキ」のオープンニングアクト(前座)に、同町出身で那賀高校2年のシンガー・ソングライターwakaさん(17)が出演する。プロを目指してライブ活動を重ねて実力を磨く中で、オーディションを受けて出場を勝ち取った。子どもの頃から観客として見続けてきたあこがれの舞台に立つwakaさんは「全力で楽しんで歌いたい」と意気込んでいる。

 

エキサイティング・サマー・イン・ワジキのオープンニングアクトに選ばれたwakaさん

 

 幼い頃から歌うことが大好きで、歌手になるのが夢だったwakaさん。中学1年の時に見た映画「カノジョは噓(うそ)を愛しすぎてる」で、大原櫻子さんがギターを弾きながら歌う姿を見て「私もこんな風にかっこよく歌いたい」とあこがれ、お年玉をはたいてギターを買った。

 しばらく独学で練習していたがうまく弾けず、一時は演奏から遠ざかっていた。しかし、中学3年の時の文化祭で歌を披露することになり猛特訓。ピアノ担当の友人と2人で大原さんらの曲「明日も」などを披露すると大いに盛り上がり「すごく楽しくて、歌を続けたいと思った」。

 高校に入学後、友人らに知られないようにwakaの名前で本格的に音楽活動をスタート。インターネット動画配信サービス「ツイキャス」で顔を出さずに弾き語りで歌うと、初めは数人だった視聴者が徐々に増えていった。「自分の歌をみんなに聞いてもらえるのがうれしかった」

 

 

 

 7月には徳島市でライブを開き、wakaとして初めて素顔でパフォーマンスした。約40人を前にオリジナル曲など5曲を披露。「緊張するかと思ったけど、楽しさの方が勝っていた。お客さんから『良かったよ』と言ってもらえて、すごく良いライブになった」と手応えを語る。

 その後は県内のほか、東京や大阪でライブを10回以上重ねた。ライブを見た音楽関係者からは「声質がとても良い」と評価されている。自主製作したCDは2枚、オリジナル曲は8曲に増えた。高校生らしい悩みや恋愛を歌った歌は、実体験や友達から聞いた話を基に作る。

 「もっと多くの人に自分の歌を聴いてほしい」。そう思っていた時にエキサイティング・サマー・イン・ワジキのオープニングアクトオーディション開催を知った。「地元で昔からある大きなイベントに出られるチャンス。町出身者としてぜひ出たい」。そう思って迷わず応募した。

 

 

 

 4月のオーディションでは「笑顔」「光」の2曲を披露。「楽しんで歌えた」と話すように、堂々とした歌唱で見事合格した。「観客として見ていたステージに立てるなんて、うれしいけどびっくり」と喜ぶ。本番では家入レオさんやチームしゃちほこら著名アーティストの前に歌う。

 今後の歌手活動について「自分の歌を大きな会場でたくさんの人に聞いてもらいたい。多くのアーティストが目指す武道館でライブができるくらいになれれば」と夢を膨らませる。大きな夢の実現に向けて、エキサイティング・サマー・イン・ワジキのステージから大きく羽ばたく。