阿南市と北島町は23日、それぞれ地元の郵便局と地震、津波などの大規模災害に備えた協力協定を結んだ。避難所にいる住民への郵便物の配送を円滑に行うのが目的。
 
 阿南市は、市内22郵便局と協力し、災害救助法が適用される災害が発生した場合、住民の避難先情報を本人の同意を得て郵便局に提供。また、被災者の郵便料金や救援物資配送料金を免除する。
 
 岩浅嘉仁市長と山田正雄阿南郵便局長、岨真也福井郵便局長が市役所で協定書に押印した。岨郵便局長は「市民生活の安心感につながり、災害時の一助となれば」と話した。
 
 北島町は、町内2郵便局と連携。町は避難所にいる町民に連絡先を申告してもらい、郵便局に伝える。郵便局は、配達の際に倒壊した建物や道路の被害状況などを把握し、町に知らせる。
 
 町役場で古川保博町長と北島郵便局の鈴木常敏局長が協定書を交わし、鈴木局長は「災害時にも郵便物を確実に届けられるよう努めたい」と述べた。