初夏を代表する果物ヤマモモの収穫が、全国一の産地・小松島市櫛渕町で最盛期を迎えている。
JA東とくしまやまもも部会の平井貞昭さん(79)=同町宮ノ内=は、山の斜面約2ヘクタールで約千本を栽培。赤紫色に熟した直径2~3センチの実がなり、手で枝を引き寄せたり、はしごに登ったりして一粒ずつ丁寧に摘み取っている。
平井さんによると、受粉期の4月に雨が多かったため実の数は少なめだが、甘みがあって品質はいいという。
櫛渕町内では約100戸の農家が栽培していて、収穫は7月上旬ごろまで続く。京阪神市場を中心に、例年並みの1パック(250グラム)300円ほどで出荷される。