鳴門市は19日開かれた市議会本会議で、鳴門駅前ロータリーに整備した足湯施設を、7月1日にオープンさせると明らかにした。平塚保二、長濱賢一両氏の質問に来島努事業推進監らが答えた。
足湯は、板東俘虜(ふりょ)収容所のバラッケ(兵舎)をイメージして整備した休憩施設(66平方メートル)内にあり、毎週月曜と年末年始を除く午前9時~午後5時に無料で利用できる。温浴施設「鳴門天然温泉あらたえの湯」(同市撫養町大桑島)からトラックで運んだ湯を加温して使う。
本年度は市が湯の輸送や入れ替え、殺菌を行い、ろ過装置などの設備を管理する。鍵の施錠や清掃は、市シルバー人材センターに委託する。
駅舎内に新設した観光案内所(64平方メートル)は、委託業者を公募した上で9月中の開設を目指す。営業時間は足湯と同じ。
平塚、長濱両氏は「温泉地でもない鳴門に(足湯は)必要なのか」などと市の考えをただした。来島事業推進監は「憩いの場所を提供することで、駅前の魅力アップを図りたい」と理解を求めた。