徳島銀行は19日、人工知能(AI)を活用し、窓口業務を効率化する新システムを10月から営業店に導入すると発表した。現在、営業店の行員は本部に業務に関する問い合わせを行っているが、新システムではAIが本部の行員に代わって回答する。顧客の窓口での待ち時間短縮などにつなげる。
システムは、AIを駆使した金融サービスの提供についてアドバイザリー契約を結ぶベンチャー企業・アリスマー(東京)の技術を使って開発した。行員がパソコン端末に事務手続きや、顧客からの質問を文章で入力すると、膨大な事務マニュアルからAIが瞬時に回答候補を解析、選択して表示する。AIが学習を重ね、回答の精度も自動で上がるという。
営業店から本部への問い合わせは1日平均80件程度あり、本部の事務効率化も図れる。徳島銀は「システムを応用すれば、将来的にホームページなどで顧客の質問にも答えられる。顧客満足度を高めていきたい」としている。